ICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けたけど、高額だったな…と感じていませんか?
実はその費用、「医療費控除」の対象になる可能性があるんです!
医療費控除と聞くと、なんだか難しそう…と感じる方も多いかもしれませんが、申請方法はWebで完結でき、意外とシンプル。正しく手続きすれば、所得税の一部が戻ってくることもあるので、ぜひ活用したい制度です。
このブログでは、
- 医療費控除とは何か?
- どのように申請するのか?
- ICLで注意すべきポイントは?
といった内容を、初心者にもわかりやすく解説します。少しでも節約したい!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
そもそも医療費控除ってなに?ICLとの関係をわかりやすく解説
医療費控除とは?
1年間(1月1日から12月31日まで)の間に自己または家族のために医療費を支払った場合、その支払った医療費が一定額を超えるときは、確定申告をすることでその1部の金額が戻ってきます。この制度のことを医療費控除といいます。
たとえば、ICL手術のような高額な治療を受けた年は、この制度を使うことで所得税の負担を減らすことができます。
対象になる医療費の例
医療費控除の対象になる主なもの
治療や診察にかかる費用 | ・病院やクリニックでの診察代 ・治療目的の手術費(ICL、レーシックなども該当) ・入院費、入院中の食事代(病院が出す食事) ・歯科治療(※審美目的は除外) ・鍼灸、マッサージ、整体(医師の指示によるもの) |
薬代 | ・医師の処方による処方薬 ・市販薬でも、風邪薬や胃腸薬など、治療のために購入したもの ※セルフメディケーション税制の対象になることも |
医療機器・補助具 | ・医師の指示で購入したメガネ・コンタクト(治療用) ・補聴器、義歯、義足、松葉杖など |
出産・妊娠関連 | ・妊婦健診、出産費用 ・不妊治療(体外受精など) ・通院の交通費や入院費用 |
通院にかかる交通費(条件付き) | ・電車・バスなどの公共交通機関の交通費 ・子どもの付き添いで親が一緒に行った場合の交通費もOK ※🚕タクシーは原則対象外ですが、「急病などでやむを得ず利用した」場合は認められることもあります。 |
対象外になる主なもの(注意!)
- 美容目的の施術(ホワイトニング、美容整形など)
- 健康診断や人間ドック(※異常が見つかって治療に移行した場合はOK)
- ビタミン剤や健康食品の購入費
- 通院時のガソリン代、駐車場代(交通費としてはNG)
つまり、視力回復を目的とした治療である「ICL(眼内コンタクトレンズ)」は、医療費控除の対象になります。
いくらから控除されるの?
基本的には、
その年の医療費総額 − 保険などで補てんされた金額 − 10万円(または所得の5%)
が控除される金額です。
※1年の総所得が200万円未満の方は「10万円」より「所得の5%」の方が低いので、その分が基準になります。
控除を受けるには?
確定申告が必要です!
次の項目で医療費控除の申請について詳しく説明していきます。


医療費控除の申請ステップを解説!ICL手術後にやるべきこととは
領収書・明細書を保管しておく
手術を受けたクリニックや病院で発行される領収書が最も重要!
- 手術費、検査費などが明記されていること
- 治療目的であるという記載があればベスト(心配なら問い合わせOK)
確定申告では領収書を見て医療費の金額を入力します。領収書の添付や提出はありませんが、確定申告期限等から5年間 、税務署から領収書提出が求められる場合があります。領収書は自宅で大切に保管しておきましょう!
医療費控除の明細書を作成
2020年分以降の確定申告では、「医療費控除の明細書」の提出が必要です。
これは、以下のいずれかの方法で作成できます。
- 【おすすめ】**国税庁の「確定申告書等作成コーナー」**を利用
- 手書きで作成(フォーマットは国税庁サイトでダウンロード可能)
📌 明細書には、
- 医療を受けた人の名前
- 支払先(クリニック名など)
- 支払金額
- どんな内容か(例:視力矯正手術費)
などを記載します。
確定申告で提出する
その翌年の確定申告期間(通常2月16日~3月15日)に確定申告を行います。
確定申告は以下の3つの方法で行えます。
方法 | 特徴 |
---|---|
e-Tax(電子申告) | オンラインで完結!マイナンバーカードやID必要 |
郵送 | 書類を税務署に郵送 |
税務署に持参 | 最寄りの税務署で提出 |
必要書類:
- 医療費控除の明細書
- 源泉徴収票(会社員の場合)
- 本人確認書類(マイナンバーカード)
- 還付先の銀行口座情報

確定申告は電車・バスなどの公共交通機関の交通費も対象に含まれるので、交通費明細も用意しておくと申告することができます!
申告期間は通常2月16日~3月15日(土日の関係で多少前後あり)ですが、還付申告だけなら翌年1月から5年間可能です!
e-Tax(オンライン)での入力手順ガイド(ICL手術の場合)
① 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」へアクセス
② 「所得税」→「医療費控除がある方」を選択
- 画面の案内に従って進み、**「医療費控除の入力」**に進みます。
③ 医療費の入力方法を選択
- 「医療費の明細書を入力する」を選ぶのが簡単です。
④ 医療費の内容を入力
入力項目 | 入力内容例 |
---|---|
医療を受けた人 | ご自身または配偶者など |
病院・薬局の名称 | ○○眼科クリニック |
医療費の区分 | 手術・治療 |
支払金額 | 550,000円(領収書通り) |
補填される金額 | 0円(保険適用外の場合) |
医療の内容(備考) | 視力矯正手術(ICL) と記入しておくと親切 |
⑤ 申告者情報・収入・控除の情報を入力
- 源泉徴収票を手元に用意して、年収や控除額などを記入します。
- 還付先の口座番号の入力もお忘れなく!
⑥ 提出方法を選ぶ
- マイナンバーカード方式(カードリーダーまたはスマホ)
- ID・パスワード方式(事前に税務署で発行が必要)
- または印刷して郵送提出も可
⑦ 完了すると、還付額が自動で表示される
- 内容に問題なければ、申告完了!
動画で分かりやすく見たい!という方は国税庁の動画を参考にしてください。
還付金が振り込まれるのを待つ
申告が完了すると、1ヶ月~1ヶ月半ほどで還付金が登録口座に振り込まれます。
金額は所得や控除対象額によって変動します。

医療費控除の落とし穴に注意!ICL申請時によくあるミスとは?
ありがちなミス①:領収書の保管ミス
再発行できない場合もあるので注意!
医療費控除の申請には、医療機関から発行された領収書の保管が必須です。
しかし、手術後に「どこかにしまったはず…」と探し回る人も多いのが現実。領収書は金額だけでなく、医療機関名・治療内容・日付が明記されたものが必要です。
おすすめは、封筒にまとめて保管するか、スマホで撮影しておくこと。最近は家計簿アプリやクラウドでの保存も活用されています。
ありがちなミス②:交通費の記入漏れ
通院のための公共交通機関の利用も対象!
ICL手術は、事前検査や術後の診察など、複数回通院する必要があります。
このとき、電車やバスなどの交通費も医療費控除の対象になります。
注意点は、タクシー代は原則対象外(緊急時など例外あり)なことと、**交通費のメモ(日時・区間・金額)**を残しておくこと。レシートは出ませんが、しっかり記録すればOKです。
ありがちなミス③:控除対象金額の誤認識
実は全額戻ってくるわけじゃない!
医療費控除の計算では、「年間の医療費総額-10万円(または所得の5%)」の分が控除の対象になります。
つまり、ICLの手術代が50万円だったとしても、全額が還付されるわけではなく、一定の金額を差し引いた後の分に所得税の還付が適用されるということ。
また、美容目的とみなされる場合は対象外になることもあるため、診療明細書に「視力矯正のための治療」と記載されていると安心です。
ありがちなミス④:提出期限を過ぎてしまった
確定申告の提出期限は通常3月15日!
還付申告は過去5年以内の分までOKなので、焦らず申請可能です。期限を過ぎたからとあきらめずに申告しましょう。(早めに申告すればそれだけ早く還付されます)
忘れないように、スケジュールアプリやカレンダーに「申告日」と「提出書類確認日」をセットしておきましょう!
まとめ:事前の準備と確認で安心申請!
医療費控除についてザックリまとめると、
高い医療費を払ったら、確定申告すればちょっと戻ってくるかも!
というイメージです。
ICL手術を受けた方には、知っておいて損なしの制度ですよ◎
ICL手術は高額な分、医療費控除の効果も大きいですが、申請ミスで損をするのは避けたいですよね。
領収書や交通費の記録、正しい金額の把握など、事前の準備と確認が成功のカギです。
初めての確定申告に不安がある方も、今回ご紹介したポイントを押さえて、しっかり申請していきましょう!

コメント